私がわたしに還る場所。飛騨の森

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西野 史枝さんイメージ

個性豊かなガイドとのコミュニケーションとともに本当にゆっくりと、純粋に森を楽しんでください。

五色ヶ原の森ツアーセンター ガイド

西野 史江さん

Nishino Fumie

私流、森歩きガイド術

五色ヶ原の森には35名のガイドがいます。個性あふれていて、ガイドが違えばそれぞれに違うお話しがあります。だから、コースや季節が違えばなおさらのこと、何度来られても新鮮な体験をしていただけると思います。
例えば私は、女性目線で山菜や地元ならではの料理の話を交えたり、お客さんとの対話、交流を楽しみながら森をご案内しています。
森を見て自分が感じたことを大切に、時には物語風に創作してお話ししたりすることもあります。例えば広葉樹の森の中にいて、どうして森の中なのにこんなに明るいのか、こんなに花が咲いているのかと問うて、そしてこんなお話しを…。
「広葉樹は、葉っぱをなるべくひろーくひろーく薄くして、光を独り占めしません。葉を出来るだけ薄くして、この薄い葉を通して太陽の光を林床の草花たちに届けてあげているとってもとってもやさしい樹木です。けれども、葉を薄くしたために冬の寒さに耐えられず、散ることを余儀なくされました。そんなやさしい広葉樹をかわいそうに思った森の神様、せめて終わりを美しく飾ってあげようと、赤とか黄色とかの色を与えてくださったのかな。落ちた葉は林床を彩り、やがて土となり、森をさらに豊かにしてくれるそうな」な~んて…。
「これは何ていう名前の木で」といった話では、中にはあまり興味のない人もいると思うんですよ。なので、そんなお話しをすることで、森に興味をもってくれるきっかけになってくれたらいいなぁと思って。
ある時、オオヤマレンゲって言う白い花が咲いていて、「純白の白い花、下向き加減に咲くその姿、どこか遠慮気味で清楚で凛として…」とお話ししていたら、「私もオオヤマレンゲのようにありたい」って歌を詠まれたお客様がおられて、大爆笑に包まれました。

そんなふうに、ガイドからの一方通行のお話ではなく、お客様との交流を大切にしたいなって。

印象に残っているできごと

ガイドをしていて思うのは、私自身がすごく楽しいと、その気持ちが自然とお客様にも伝わるのかなって。自分が緊張してこわばっていると、それもお客様に伝わるもので。だからまずは私自身が森を楽しまないと(笑)。
楽しい思い出というか、とても印象に残っていることは、某大学の教授で、植物にとても詳しい方々が五色ヶ原の森に来られた時のこと。その方がこんなお話をして下さいました。
ある時、女の子が「この花なぁに?」って、一緒に歩いていた男の子に聞いたそうです。その男の子は内心「何だろう?」って分からなかったんだけれど、その女の子が十三歳で、かんざしを付けていたのが可愛かったから、「“十三かんざし”っていうんだよ」って教えてあげたんだって。その教授は、「花の名前はもともと人が付けたもの、名前ばかりにこだわらなくてもいいんだよ」って話してくれて。植物に詳しいだけでなく、植物がとても好きな方々で、他にもたくさんのお話しをして下さったり、とても楽しく印象に残る一日でした。
数カ月後、もう一度その教授たちが来て下さり、案内させて頂きました。花の少ない時期でしたので、案内が終わった時に「今日は“十三かんざし”の花が咲いていなかったですね」とお話ししたら、「たわいもない話を、よう覚えていてくれたなぁ」って(笑)。
私の方がお客様たちから学ぶこともすごく多いんです。自分たちがいつも見ている何気ない景色に、お客様が驚きを見つけられて「わぁ~」って喜ぶ顔に、私も新たな発見や新鮮な気持ちをたくさんもらいます。

だから、毎回、新鮮な気持ちを持って、そしてお客様たちのたくさんの笑顔に出会えるように森を歩きたいって、そう思うんです。
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個性的なガイドが森を案内
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春、ワサビの花
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対話を楽しみながら森を案内
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紅葉の落葉が積もる森の道
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いろいろな表情を持つ滝
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