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飛騨国分寺の本尊「薬師如来」の縁日「八日薬師」に合わせ、境内を開放する5月〜10月の毎月8日に行う。飛騨各地から野菜・山野草・民芸品・木工・銀細工・布製品など、地元産にこだわったさまざまな商品が並ぶ。
昔ながらの製法を今も守り続けている老舗和ろうそく店。気さくな七代目店主が仕事の手を休めることなく、和ろうそくの特長や地元の歴史などをやさしく教えてくれる。
地元女性らで組織する「一之宮まゆクラフトの会」が蚕の繭で作った「まゆびな」は、1体につき約7〜10個の蚕の繭を使い、夏に地元の草木などから採取した天然染料で着色する。毎年1月中旬ごろに出荷の最盛期を迎え、4月3日の生きびな祭前まで製作が続けられる。
飛騨産のヒノキやイチイを細長い薄板にして円錐状に編み合わせて作る伝統工芸品。通気性と耐久性に優れ、晴天時は木が乾燥して風を通し、雨天時は膨張して水を通さない。丈夫で軽く修繕も容易なため、地元では100年近く使い続けられているものも珍しくない。高山市の無形文化財に指定されており、かつては一之宮町に120軒ほどあったという職人の家も、今ではたった1軒のみ。宮笠職人・問坂義一さんは「編む技術より材料を作れる後継者が育たないと先につながらないが、手間の割に実入りが少ないせいもあり現実は厳しい」と話す。
飛騨市河合町に約800年前から伝わる手すき和紙。現在も昔と変わらない自然の力を生かした製法で作られている。水に強く、ぬれても墨がにじまないという強固な繊維構造は「山中和紙の大福帳ならば、火事の時は井戸に投げ込め」といわれるほど。かつての生産ピーク時は33軒あった「漉き家(すきや)」も、今では2軒のみ。職人も高齢化しており後継者の確保が課題となっている。同町内の「いなか工芸館」では、和紙職人の柏木和枝さんによる紙漉き体験も受け付けている。
高山市清見町の特産品・飛騨牛にちなんで地元観光協会が考案したキャラクターの置物。牛の「も〜」と、軽い材質の紙粘土で出来ているので「かる」で「も〜かるくん」。すべて手作りのため同じ表情の物はなく、台座の座布団には同町で採れたラベンダーが入った匂い袋になっている。2009年から売り出したところ、購入者の中に宝くじの当選者が出るなど、福を呼び込む縁起物として大好評に。「商売儲かる、受験にも受かる」お守りとして根強い人気を誇っている。
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